住宅ローンを若いうちに契約するメリットとデメリット

住宅ローンを若いうちに契約するメリットとデメリット

多額の住宅ローンを組むことに対して、多くの人が悩む問題の一つに「時期(タイミング)」があると思います。

タイミングを考えるポイントの中でも、金利が安いのか、不動産価格が安いのか、そして、契約する人の年齢が若いのか、そうでないのかということなど、重要な要素がいくつかあります。

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ここでは、35歳で住宅ローンを契約した筆者が、独自の視点を交えながら、住宅ローンを若いうちに契約するときのメリットとデメリットを考察してみたいと思います。

住宅ローンを若いうちに契約する~メリットその1~

○値上がり益あるいは不動産としての価値の維持を期待できる

住宅ローンを組んで家を買うという行為は、一種の不動産投資に他なりません。そして、不動産投資も株式投資もその投資が上手くいけば、値上がり益が期待できます。

「ちょっと待って欲しい・・・、値上がり益を期待って、将来売るために買うのではなく、住むために買うつもりなのですが・・」

確かに、いわゆる住宅ローンを組んで家を買うというほとんどの人が、そう考えるかもしれませんが、購入時よりも不動産価格の上昇が期待できる地域と下がる地域、そして維持できる地域を考えることは、実は非常に重要です。

例えば、不動産としての資産価値が下がる地域は、裏を返せば、人気がなく、どうしても地域として廃れていきがちです・・・。購入時は近くにあったスーパーが閉店、ドラッグストアが撤退、学校は他の地域と合併で自宅から遠くに・・・などなど、購入時に期待していた利便性は不動産価格が下がるにつれて、低下する可能性がどうしても高くなります。

逆に、新興開発地域などでまだこれからという地域へ若いうちに住宅ローンを契約して購入し、その地域が上手く活性化して人気が出ると不動産価値は上昇しますし、利便性が高まったりします。

そして、若いうちにこうした活気のある地域に住み、快適な住環境で過ごしたりすることはきっと幸せでしょう。

また、実際にあった話ですが、筆者の友人の中には、東京近郊のある人気エリアにかなり若いうちに契約をして、不動産価値が上昇したところでかなりの利益を得て売却、今は都心の人気エリアに新たに住宅ローン契約をして住んでいるという人もいたりします。

しかし、年齢を重ねた後に、新興開発地域に入居して、その後の不動産価値の上昇を待つというのは、若い人に比べますと”旨み”が少ない可能性が高いです。

誤解を恐れずにいえば、60歳に契約して、10年後の70歳に資産価値が上昇するのと、30歳で契約して、40歳に資産価値が上昇するのでは、投資的な価値は意味合いが異なる可能性が高いということです。

住宅ローンを若いうちに契約する~メリットその2~

○やり直しがきく

株式投資でも同様なことが言えますが、若いうちは投資は失敗してもある程度、やり直しがききますし、仮に若い時に契約した不動産を不利な条件で手放すことになったとしても、本人の気持ち次第では、また新たに住宅ローンを契約することは可能です。

人がどこかに住む際、「住めば都」なんてという言葉もありますが、実際には賃貸にしても、所有にしても、住むという行為には地域との相性があることが少なくありません。

筆者自身の経験上も、周囲の意見を聞いてみても、引っ越ししてみたけど、失敗だった・・・という経験がある人は少なくないですし、また自分では経験がなくても、噂であの地域はちょっと・・・といった話を聞いたことがある人がほとんではないでしょうか。

現実には、住環境の相性は人それぞれ重視しているポイントが違うと思いますので、誰にとってもおススメの環境というのはあり得ないかもしれませんが・・・(^^;)

話が少しズレてしまいましたが、若いうちに自分が想像していた住環境とは違っても、やり直しがきくというのは非常に価値のあることだと思います。

住宅ローンを若いうちに契約する~メリットその3~

○精神的な充足感や安心感

伝説的な投資家であり、数十年もの間、ビルゲイツと並んで世界の資産家として名高いあのウォーレンバフェットは、「幸せとお金は別ものだ」と語っています。

住宅ローンという借金を抱えても、自分が所有する家を持つということが、精神的な安心感や充足感に繋がるのであれば、若いうちに契約することは価値があると思います。

ただし、それは毎月の負担の重い支払いやボーナス払いを抱え、生活苦になってでも自分所有の家やマンションを買うのがいいという意味ではありません。あくまで、年収負担率や家族構成なども考慮した上での話です。

そうしたことを考慮した上で、若いうちに住宅ローンを契約するのであれば、それはきっと価値のある買い物だと思います。

住宅ローンを若いうちに契約する~デメリットその1~

○購入できる物件が限られる

若い人や若い世帯は、例外はあるにせよ、一般的には所得が少ないことが多く、それは住宅ローンを契約する際には、物件できる購入が少なくなるという点で不利なことが多いです。

居住用の住宅ローンの審査のポイントは、担保される物件といいうよりも、住宅ローンを契約する「人」のウェイトが高いとされています。(いわゆる一棟買いのようなマンション投資等の場合は、物件そのものが審査対象としてウェイトが高いです。)

つまり、仮に頭金が少なくても、収入が多い人はそれだけで選択肢が豊富であるということです。

若い人でも頭金を多く持っている人は、購入できる物件が増えますので、所得の少なさをカバーできるとすると頭金でしょうか。それは贈与などももちろんOKです。

住宅ローンを若いうちに契約する~デメリットその2~

○余剰資金の資金効率が悪化する

デメリットその1とも関連してくるのですが、所得が少ない世帯にそれなりの住宅ローン支払いが発生すると、貯蓄や投資に回せるお金が少なくなる可能性が高いです。

例えば、賃貸で住んでいる方がコストが安上がりの場合は、その資金を株式投資や貯蓄にまわすことができ、さらに、その資金からのリターンを得ることができます。

居住のための住宅ローンはキャッシュを生み出しませんが、例えば、株式であれば配当が、債券であれば利子が期待できます。

住宅ローンを若いうちに契約する~デメリットその3~

○変化への対応

若いときに、住宅ローンを組む場合、多くの場合は高額の物件でないことが多いと思いますが、仮に仕事などで転勤などが発生した場合に、貸し出すのか、あるいは売却するのかとなった場合、そういった物件の流動性は低くなることが少なくありません。

東京、大阪、横浜、名古屋、福岡などのある程度、流動性がある都市であれば別ですが、地方都市ですと、借り手や買い手を見つけるのは容易ではありません。

若い時は、仕事等の面でもある程度、年齢を重ねた人に比べると、不確実なことが多く、そういったリスクも高いです。

【まとめ】

日本で人気の住宅ローンのフラットですが、契約している世帯の平均年齢は時代によって多少差がありますが、35歳前後です。35歳前後であれば、住宅ローン契約という不動産投資でもやり直しがきく年齢であると思いますが、これが45歳や55歳ですと、事情は少し異なってくると思います。

筆者は「若さ」は転職でもそうですが、貴重な資源だと思っていますので、十分に利用すべきだと思います。ただ、若さゆえの勢いだけで多額の住宅ローンを背負ってしまうのもリスクであると思います。

若さを大胆に利用しながらも、考えるべきところはしっかりと慎重に考えて、住宅ローン契約を考えるべきであると思います。

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